社会人に限らず、目上の人との会話に敬語はつきもの。
敬語は「目上の方を立てる」ときに使うもの。間違った敬語を使うと、相手を不快にさせてしまったり、関係がうまくいかなくなる・・なんてことも。
ビジネスシーンでも日常会話でも使える、正しい敬語を身に付けましょう!
尊敬語・謙譲語・丁寧語
尊敬語は、目上の方やお客様に対して使う敬語の一種。主語は相手です。
【実例】
・お客様がいらっしゃいました。
・ご覧になりましたか?
・○○様のおっしゃる通りです。
謙譲語は、目上の方や相手に対して、自分をへりくだる敬語の一種。主語は自分です。
【実例】
・御社へ伺います。
・拝見させて頂きました。
・私から申し上げます。
丁寧語は、相手に対して丁寧にいう敬語の一種。主語は自分です。
【実例】
・そちらへ行きます。
・メールを見ます。
・意見を言います。
動詞 | 尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 |
---|---|---|---|
見る | ご覧になる | 拝見する | 見ます |
聞く | お聞きになる | うかがう・拝聴する | 聞きます |
言う | おっしゃる | 申し上げる | 言います |
行く | いらっしゃる・おいでになる | うかがう・参る | 行きます |
来る | いらっしゃる・お見えになる・お越しになる | うかがう・参る | 来ます |
会う | お会いになる | お目にかかる | 会います |
知る | ご存じ | 存じ上げる | 知っています |
いる | いらっしゃる | おる | います |
わかる | おわかりになる・ご理解いただく | 承知する・かしこまる | わかりました |
読む | お読みになる | 拝読する | 読みます |
伝える | お伝えになる | 申し伝える | 伝えます |
思う | お思いになる | 存じる | 思います |
考える | お考えになる | 検討いたします | 考えます |
食べる | 召し上がる | 頂く・頂戴する | 食べます |
座る | お掛けになる | 座らせていただく | 座ります |
二重敬語
敬語を二つ重ねて使うと二重敬語となり、過剰な表現になります。知らないうちに、尊敬語に更に尊敬語を重ねてしまうケースが殆ど。
よくある間違えやすい二重敬語をまとめました。
× ご連絡させていただく
○ ご連絡いたします
× お伺いします
○ 伺います
× いらっしゃいますでしょうか
○ いらっしゃいますか
× ございますでしょうか
○ ございますか
× いただけますでしょうか
○ いただけますか
× お願いできますでしょうか
○ お願いできますか
× ご覧になられる
○ ご覧になる
× お越しになられる
○ いらっしゃる
× お召し上がりになられる
○ 召し上がる
間違えやすい敬語
ビジネスシーンでよく聞く、本当は違う間違い敬語をまとめました。何気なく使っているととっても失礼になることも。正しい敬語を身に付けて、信頼されるビジネスパーソンになりましょう!
<上司や目上の方との会話で間違えやすい言い方>
× ご苦労さまです
○ お疲れ様です
× 了解しました
○ 承知しました
× なるほどですね
○ 左様でございますか・かしこまりました
× どうしますか
○ いかがいたしますか
× とんでもございません
○ とんでもないです
× △△様でございますか
○ △△でいらっしゃいますか
× いかがいたしましょうか
○ いかがなさいますか
× 教えてください
○ ご教示ください
まとめ
一般的になってしまっている敬語が多いのも事実。たとえばレストランなどで「○○円からお預かりします」も実はNG。「○○円お預かりします」が正しい敬語です。
上司や目上の方との関係性によって、正しい敬語だとかしこまり過ぎる場合もあります。時と場合によって、正しい敬語を使い分けて円滑な人間関係を築けるといいですね!
社長様や部長様もNG!
「お休みを頂いております」もよく聞きますが、「休みを取っております」が正しい言い方。一般的になってしまっている敬語もあるので、きちんと判断できるようになるといいですね♪
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