人生を豊かにする人間関係。
良好な人間関係を築くには、コミュニケ―ションが大切です。
私たちは1日に約6時間を、人との会話＝コミュニケーションに費やしているそうです。人生のうちの多くの時間を、コミュニケーションに使っていることになります。
人生を豊かにするコミュニケーション。苦手な方も得意な方もコミュニケーション能力をUPさせる方法はいくつもあります。
実践して、良好な人間関係を築きましょう。
挨拶や感謝の気持ちはきちんと伝える
挨拶には「心を開き、心に近づく」という意味があります。また、相手の承認欲求を満たす役割もあるとも言われています。
名前を呼びかけて挨拶をする事で、「認められている」というポジティブな感情が沸き、好印象を与えます。逆に挨拶をしないと、相手にネガティブな印象しか与えません。
また、声の大きさや表情も大事。はっきりした声で微笑みながらする挨拶は、相手にとてもいい印象を与えます。
お互い挨拶ができる関係でいるだけで、いざという時に相談やお願いがスムーズに行くことも。今後の人間関係を左右する最初の「挨拶」。
意味やメリットを考えると、積極的に自分から挨拶することが大切ですね。
相手に興味を持つ
コミュニケーションを取るにあたって、大切なことは「相手に興味を持つ」こと。会話の中でも、相手に興味を持っていなければスムーズな会話にはなりません。
例えば、失敗談や悩みごとを聞いて欲しい相手に対して、「ふーん。そうなんだ。」で終わるのと「大変だったね。どんな事があったの？」と質問を投げかけるのと、どちらが会話が進むでしょうか？
相手の気持ちを汲んだ上で会話を進めると、相手も「自分の気持ちを理解してくれている」と感じ、会話のキャッチボールが成り立ちます。また「言葉」だけでなく、表情や仕草からも気持ちを汲み取ることができればベスト。大抵の人は、気持ちを汲んでもらった相手に対して、信頼を寄せると言われています。
相手に興味を持ち気持ちを汲むことで、信頼関係を築き、良好な人間関係に発展させることができます。
ペーシング
コミュニケーションを取る方法で、ペーシングというものがあります。
相手に合わせて共感をし、無意識レベルでの信頼関係を築くことが目的。どんな相手とのコミュニケーションでも使える方法ですが、話しを聞く仕事をしている人や部下のいる人などには必須のスキルとも言われています。
ペーシングには、ミラーリング・マッチング・バックトラッキングの3つの方法があります。
- ミラーリング
- マッチング
- バックトラッキング
文字通り、相手の鏡になる事です。
表情や姿勢、動作など相手の真似（共感）をすることによって、親近感が生まれ信頼関係が築けると言われています。
たとえば、相手が微笑んだら自分も微笑む、髪をかき上げたら自分も髪をかき上げるなど、動作を真似すると○。また相手が動作をしてから3～4秒後が、最も自然にミラーリングができるタイミングと言われています。わざとらしくなると、不快感を与えてしまうこともあるので、あくまでも「自然に」が大切です。
またネガティブな動作（溜息や時計を見るなど）は逆効果になるので止めましょう。
マッチングとは、主に声に焦点を当てたコミュニケーション方法です。
たとえば、相手が小さい声で話し始めたら自分も小さい声で話をする、相手が早口で話している時は自分も早口で話すなどが○。声のトーンにも気を使ってマッチングできるとより効果的です。
ただクレーム対応などでは相手の話すスピードなど、口調に合わせてしまうと逆効果の場合も。上級テクニックにはなりますが、怒って早口になっている人に対しては逆にゆっくりわかりやすく話す方がいい場合もあります。
バックトラッキングとは、「オウム返し」をするコミュニケーション方法のひとつ。
相手の話をちゃんと聞いている事を示したり、安心感を与えることが目的です。また、相手に自分が発した言葉を再認識してもらう目的もあります。
たとえば、「昨日嫌なことがあったんです」に対して「昨日嫌なことがあったんですか？何があったんですか？」と相手の言葉を引用します。また、感情がこもった言葉をオウム返しをするとより効果的だそう。
「嬉しかった」や「悔しかった」などの言葉に対しては、「嬉しかったんですね！」や「悔しかったでんすか・・・」などとオウム返しをすると、相手は気持ちを理解してくれていると感じ、安心感を与えることができます。
聞き上手は話し上手
コミュニケーション能力の高い人は、必ずしも話し上手とは限りません。聞き上手は話し上手と言うように、会話をスムーズに進めるには「聞く力」が大切です。
相手に興味を持ち、ペーシングを実践しながら質問を返していくと会話がスムーズに進みます。そこから自然に会話が広がり、相手の本音を引き出せたりと、ビジネスの場でもより良い人間関係を築くことができます。
話す時はわかりやすく
コミュニケーション能力が高い人は、話がわかりやすいというのも特長です。逆に苦手な人は「結局何が言いたいのかがわからない」となってしまう事も。
わかりやすく話すには、伝えたい内容をまとめるのがポイントです。特にビジネスの場では、要点をまとめていないと誤解されてしまう場合も。
会話の目的を意識して見失わずに進めると、伝えたいことを正しく伝える事ができる様になります。
コミュニケーション能力は訓練で磨ける！
頭ではわかっていても、なかなか実践に繋げることって難しいですよね。そんな時は、ひとつずつ実践して慣れていくのが大切です。
家族や友人との会話で試してみたり、話がわかりやすい人の真似をするのも効果的。一つできるようになったらまた一つ、と繰り返して行けば自ずとコミュニケーション能力が身に付きます。
コミュニケーションとは相手があってこそ。まずは自分がされて嬉しいと感じることなどを、真似してみてはいかがでしょうか。
生きていく上で、コミュニケーションはなくてはならないモノ。
相手の立場に立った時、不快にならずに、晴れやかな気持ちになる対応を心がけたいですね♪
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